兀庵

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こつあん


画題

画像(Open)


解説

東洋画題綜覧

臨済宗の高僧、兀庵派の祖、名は普寧、宋の西蜀の人、俗姓は詳でない、蒋山の痴絶道沖、育王山の無準に参して法を得、象山の霊巌寺に住した、文応年間来朝して博多の聖福寺、京の東福寺に寓し、北条時頼に聘せられて鎌倉の建長寺に入り第二代を嗣ぐ、弘長三年(一に文永二年)支那に帰り建治二年十一月廿四日、温州の竜翔寺に入寂した、年八十、諡を宗覚禅師といふ、語録一巻ある、嗣法の弟子を大夢といふ、其の派を兀庵派といひ一に宗覚門徒といふ、禅宗二十四流の一である。

京都正伝寺には、その画像二幅を蔵してゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)