傀儡師

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かいらいし


画題

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解説

東洋画題綜覧

木偶を舞はす芸人、古くは『くぐつ師』といひ四ノ宮の百太夫を祖とする、楽屋図会拾遺に『往昔西の宮暴風にて不漁なりしとき、百太夫といふ人、木偶を作り、蛭子の神の御前にて舞はしめ神慮を慰め奉りしより波静に漁獲多くありしを、時の帝聞し召され御感なゝめならず、大日本諸芸首に勅免ありきとぞ、それより胸に箱をかけ諸国諸神社を巡り、人形を以て神々をいさめ淡路の国に至りてみまかれり、時に四人の弟子ありて諸国に操座を起す、中に最も名高きは淡路の上村日向掾なり云々』、江戸では後に山猫といふもの現はれて小袖櫃のやうなものに、人形を入れ町々を演じて歩いた、なほ此の傀儡師の妻女、『くぐつめ』が諸国を巡りながら春を鬻ぐことなどあつたので、遊女の異名にも『くぐつめ』といふ名が残るやうになつた。

浮世絵の中には、よく傀儡師が画かれ、その形を取つた舞踊もある。

馬に出る子を待つ門や傀儡師  其角

節になる古き訛や傀儡師    太祇

紫の上もめしけり傀儡師    蓼太

近く左の作がある。

門井掬水筆  第九回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)