倶胝和尚

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ぐていおしょう


画題

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解説

画題辞典

倶胝和尚、姓名を知らず。曽つて庵に在る時、一尼来り笠を戴き錫を執り師を遶る二回、道ひ得ば笠を下さんと三たび問う。師答ふる能はず、尼去る。師大に恥ぢ、庵を焼いて去らんとせしが、居る事十日にして、大菩薩来らんとの夢告により纔に庵に止まる。十日にして果して天龍和尚来る、師即ち之に前日の事を語るに、天龍一指を竪にして示す。師是に於て大悟し、亦一指を挙ぐ、即ち天龍の一指頭禅を得、一生用いて尽さずと説き、遂に寂す。「一指」は屡々画題と選ばるゝ所なり。

(『画題辞典』斎藤隆三)