佛誕

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ぶったん


画題

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解説

画題辞典

佛誕は釈尊の誕生なり、父は浄飯王、母に麻耶夫人、印度迦毘羅国の国王なり、夫人晩春、後園にまどろみ、形象殊好の白象胎内に宿ると夢みて孕む、翌年の四月、分娩の期至れるに及び、習例に随ひ、父母の家に帰らんとし、道に藍毘尼園を過ぎ、遽に分身の期迫り床を無憂樹下に設く、その時大光明天地の間に輝き、自然の鼓楽六合に響き、猛獣凶禽声を潜め、万川流を停め、水の濁れるもの悉く清み、玉の如き小児は忽然として王妃の右胎より生れ出づとなり、是れ三世の導師、一代の救主大聖釈尊なり。明治二十九年日本絵画協會第一回共進會に下村観山の図あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)