住吉踊

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すみよしおどり


画題

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解説

東洋画題綜覧

一名『かつぽれ』、摂津、住吉神社の御田の祭に赤い長柄の傘を開き、其周囲に十人余り赤い絹を笠の縁に張り置き赤前垂して団扇持ち、拍子取つて傘の周囲をめぐり踊るもの、江戸に来て深川で流行した所から深川踊と云ふ、少し変つて長柄の傘の縁に一尺幅の緋木綿を垂れて笠の縁の赤絹に代へた、そして踊る者は坊主で赤前垂に代へて桃色手拭を鉢巻とし白衣に腰衣を着て一人傘の柄を左に持ち右に平竹を持ち柄を叩き『やつとこせ、よいやな』と囃子の音頭を取る、七八人の坊主何れも平竹を左右の手にて打合はせて踊る、後には染浴衣に平絎帯を締めて『かつぽれ、かつぽれ、甘茶でかつぽれ』と云ひ囃して踊る。(かつぽれと云ふ語は田植に就いて搔掘れの意か)  (大言海)

明治時代には風俗版画などに画かれたものが多かつた。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)