享保六年書上

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きょうほうろくねんかきあげ


享保六(1721)年、各役の家元格の役者が幕府に命じられて提出した文書。

五座大夫は、能の始まり、家の由緒、謡曲作者、自家で演じない能などを、それ以外の役の者は、各芸の始まり、拝領物などを書き上げて提出した。

この書上は、前代の将軍徳川家綱・綱吉時代に、番外曲を無理やり復活上演させて、能界が混乱を来たしていたのを是正しようと、将軍吉宗の意向で提出させたものと推測される。 五座の大夫が自家で演じない能を書き上げているのは、その表れであると考えられる。

また各家の系譜がまとまった資料は、これ以前に類例がなく、謡曲作者に関する伝承を各家がどのように伝えていたかも知ることができる有用な資料である。