二条城の清正

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にじょうじょうのきよまさ


総合


歌舞伎

戯曲、二幕。吉田絃二郎作。昭和八年(1923)中村吉右衛門初演。 慶長十六年家康の要請により秀頼は上洛することになった。病中ながら清正は一生の御恩報じと、死を覚悟して秀頼守護の任に当り、堂々と二条城に家康との対面をさせた。その帰路淀川を下る船中、秀頼は心から清正に感謝をささげ、清正は若い主君の心に泣くのであった。 清正役者といわれた吉右衛門が、吉田絃二郎に図って、彼の性格に合った清正を書き下してもらったもの。吉右衛門の当り芸として「秀山十種」の一つに数えられる。