上演形態

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能の基本的な上演形態

舞台芸能としての能は、それぞれの作品が完結したストーリーを持ち、一つの世界を作り上げている。通常は能舞台(のうぶたい)という専用の舞台が用いられ、そこでは、立ち役(たちやく)が装束や面を着け扮装して登場し、囃子方(はやしかた)の演奏を伴う。これが、能の最も基本的な上演形態である。

部分的上演形態

能の基本的な上演形態に対して、様々な略式の上演形態がある。略式の上演形態には、基本的上演形態の一部を省略するもの、例えば能装束を着けず紋付袴姿で能一曲を演じたり、また能の見せ場・聞かせ所などの特定部分だけを紋付袴姿で上演したり、同じく紋付袴姿で(うたい)だけ、または囃子だけを上演したり、などといった形態がある。

このような部分的上演形態は江戸時代に盛んに行われるようになったが、その経緯には、素人の舞の稽古への関心の高まりや、能の上演時間の長大化などの理由が考えられる。

ただし、謡い物を謡うという上演形態は、能の大成期から、舞台芸能の能と並行して行われてきたものである。