七ツ面

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ななつめん


画題

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解説

東洋画題綜覧

七つ面の所作は二代目団十郎が元文五年江戸市村座春狂言『姿観角田川』にはじめて勤めた、豊芥子の『十八番考』に載せられた梗概によると、柏莚の面打鹿児瀬赤右衛門、実は粟津六郎左衛門、浅黄頭市の上にかけ烏帽子素襖の下ばかりで桜の枝を肩にかけて出る、舞台の東に面箱五つ並べてある、吉田少将(羽左衛門)が斑女前(玉沢才次郎)に面を見せやうと第一の箱を開くと尉の面が出る、次に桜姫(歌川)に面を見せやうと第二の箱を開けると潮吹の面が出る、次に桜姫の嫉妬が般若の面の様だと意見の為に第三の箱を開けると物凄い般若の面が出る、第四は姥の面、第五は武悪の面が出て口をくわつと開いた所へ粂平内(幸四郎)が都鳥の一巻を盗んで人の足音に後へまはすと武悪の面が一巻を口にくはへて奪ふ、驚いて振かへると面箱はピタリと閉つて押しても開かない、これらの面は皆眉毛唇などを動かしたので柏莚の扮装と知られた。  (歌舞伎細見)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)