お染 久松

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【お染久松もの】

歌舞伎・浄瑠璃の一系統。大阪瓦屋橋油屋の丁稚久松が、幼児のお染を誤って川へ落としたいいわけに土蔵で首つり自殺をした事実を、情死に付会脚色したものというが、別にお染久松の情死事件が実在したのだともいう。いずれにしろ宝永5年(1708)の出来事らしい。脚色された最初は歌舞伎のほうで、『心中鬼門角』であろう。浄瑠璃では『お染久松・袂の白絞』が最初である。以後、浄瑠璃・歌舞伎での両面にわたっておびただしい数の書き換え狂言が生まれた。


(「演劇百科大事典1」、平凡社、昭和35年3月30日)