『忍夜恋曲者』

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総合

『忍夜恋曲者』(しのびいよるこいはくせもの) 浄瑠璃(常磐津節)舞踊曲。通称「将門」。別名題「忍夜孝事寄(しのぶよるこうにことよせ)」。 宝田寿助作詞。五世岸沢式佐作曲。天保七年七月江戸市村座初演。初演の浄瑠璃は三世常磐津小文字太夫。山東京伝の読本『善知安方忠義伝』を脚色したもので、平将門の遺児の活躍を扱う。将門山の古御所に妖怪変化が出没するというので、見極めにきた大宅太郎光国の前に、島原の遊女如月が現れ、色仕掛けで言い寄る。光国が語る将門最期の物語に落涙した如月は、廓話でごまかすが、相馬錦の旗を取り落とすので、将門の忘れ形見滝夜叉姫と見顕され、蝦蟇の妖術を用いて光国と戦うというもの。





『日本古典文学大事典』大曽根章介ほか 明治書院 平成10年6月10日