『小倉擬百人一首』 40伊賀局

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局伊賀ハ 新田の四天王篠塚の女にて 吉野の皇居に仕えたる大力の夫人也 或夏夜園に出て涼ミしに 松の梢に化鳥ありて 局を呼ゆゑ 汝ハ何者なり と問 怪物答て 我ハ藤原の仲成が後の身にて 門院に恨みある者なり と さあらバ能に斗ひ得させんに 早く立されよ といふ 変化ハ是を聞て飛さりけり 翌日より法華経を転読さする事七日 終に妖怪出る事なし 後に楠正儀の室となる

 柳下亭種員筆記


しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものやおもふと 人のとふまで

平兼盛