なしつぼごかせん
上東門院の侍女である五人の歌人、即ち赤染衛門、和泉式部、馬内侍、伊勢大輔、紫式部の五人である。(各項を見よ)歌仙絵として古来よく画かる。
この五人の女房は天暦の御時、梨壷の五人の歌仙のうちに一人は其頃清原元輔の女に清少納言といふ人也、一人は其頃源氏の物語つくれる紫式部、赤染衛門、伊勢大輔、和泉式部、馬内侍など聞ゆる人々なり。 (十訓抄)
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)