孟母断機

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もうぼだんき


画題

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解説

画題辞典

支那の大賢人孟軻、即ち孟子は、三歳にして父を喪ふ、母仇氏賢徳あり、軻長じて既に學びて歸る、母同うて曰く、汝が學、何の所に至ると。軻日く旧の如しと、母乃ち刀を以て機を断つ、軻懼れて其の故を聞ふ、母日く汝中道にして學を廃するは吾が斯の機を断つが若きなりと、軻即ち旦夕學を勤めて息まず、業を子思に受けて途に大賢となる、第一回帝展に中村不折画く所あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

孟母孟子に教ふるに、学を中途にして廃するは、織りかけた機を断つに等しと、その稟乎たる教訓に孟子発奮して学業を続けたといふ有名の物語。

及孟子既学而帰、孟母問学至、孟子曰、自若也、孟母以刀断其織曰、子之廃学、若吾断斯機、孟子懼、旦夕勤学不息、師事子思、遂為名儒。  (列女伝)

川合玉堂筆  『孟母断機』  第二回日本絵画協会出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)