松虫鈴虫

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まつむしすずむし


画題

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解説

東洋画題綜覧

後鳥羽上皇に仕へた二人の宮女、建永の頃法然上人の門弟住蓮、安楽の二人が洛東鹿谷に於て別時念仏会を修し六時礼讃を諷誦した時、二人は上皇の熊野行幸を機に宮を出でて莚に連り剃髪した、上皇逆鱗あり、時に法然を讒するものがあつたので承元元年上人は流罪、注蓮安楽の二人は死罪に行はれ、松虫鈴虫は、鹿谷に草庵を営みその菩提を弔つた、今も鹿谷に松虫鈴虫塚が遺つてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)