黄初平

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こうしょへい


画題

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解説

(分類:仙人)

【出典】

王世貞『有象列仙全伝』、林守篤『画筌』(近世視覚文化を読み解く

画題辞典

黄初平は晋丹渓の人なり。年十五、羊を牧せしが、会々道士に会い、引かれて金華山石室中に至り、居ること四十年に及ぶ。其兄初起之を尋ね至りしも得ず、後道士善十に遭い之を尋ねしに、道士曰く金華山中一牧羊児あり、云々、起即ち之に赴き、始めて初平に会い。問うて曰く、羊何くに在りや。初平答て曰く、山東に在りと。更に往くに唯白石を見るのみなり。然るに初平一たび之を叱すれば石皆起って羊数万頭となる。是に於て初起も妻子を棄てゝ仙となる。初平は赤松子と号す、初起は魯班と号す。初平が一鞭石を羊と化するの図は古来和漢画家の好んで作る所なり。

  • 彗舟筆黄初平図(河瀬秀治氏所蔵)
  • 雪舟筆屏風一図(柳沢伯爵所蔵)
  • 狩野元信筆中黄初平左右蘆雁三幅(京都妙覚寺所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

支那の仙人、『石を打つてとなす』故事で名高く、その出所は『列仙伝』である。

黄初平、晋丹谿人、年十五牧羊遇道士、引至金華山石室中、四十余年、其兄初起、尋之不獲、後遇道士善卜、起問之、曰金華山中有一牧羊児、初起即往、見初平問羊安在、曰在山東、往視之但見白石磊々、初平叱之石皆起成羊数万頭、初起亦棄妻子、学道後亦成仙、初平号赤松子、初起号魯班、宋元時皆有封号。  (列仙伝)

黄初平を画いた作古来少くない、主な作を左に挙げる。

  • 雪舟筆    『黄初平図』   河瀬秀治氏蔵
  • 同      屏風       柳沢伯爵家蔵
  • 狩野元信筆  『芦雁三幅対』  京都妙覚寺蔵
  • 円山応挙筆           松本双軒庵旧蔵
  • 渡辺始興筆           帝室博物館蔵
  • 狩野尚信筆           前田侯爵家旧蔵
  • 啓書記筆            郷男爵家旧蔵
  • 小杉未醒筆           第一回院展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)