鳥頭

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とりかぶと


画題

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解説

東洋画題綜覧

鳥頭、漢名附子、俗に『かぶとぎく』とも呼ぶ、毛莨科の宿根草で、高さ二三尺に達し葉は掌状に裂け深緑色で光沢があり、互生で、秋紫色の花を梢上に開く、帽は円錐形で形面白く、舞楽の鳥兜に似てゐるので此の名がある。此の草は毒草であるが、形が面白いので時に花鳥画に扱はれる、近く之を描いた左の作がある。

池田勝之助筆  『山頭の池』  新文展第四回出品

また舞楽に用ふる冠りものゝ名、織物で作り、頂が前の方へ突出して鳥の頭の如く、後方は垂れてまた捲きあがつてゐる、舞曲の名により、其の形式や装飾が異つてゐる、美しいものとて図案などによく用ひられるし、紋どころにもこれがある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)