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かつら


総合


歌舞伎

俳優が舞台で役に扮するとき、頭にかける扮装用具をいう。 鬘はその役柄の性別、時代、地方、年齢、身分等々あらゆる生活環境をその髪形や装飾によって直接的に表現するもので、俳優の演技にとって最も密接、かつ重要なものである。 歌舞伎の鬘は衣裳と同様、現実の髪形を模写するばかりでなく、その演出形式に応じて様式的なもの、写実的なものと多種多様な鬘があって芸術的美しさと劇的効果をあげている。また脚本の時代を超越して自由奔放に使用すること、役あるいは役柄によってその形が定式化していることなども、歌舞伎衣裳と同様である。 その製作順序は、まず演目が定まると劇場側から鬘附帳鬘屋に渡される。鬘屋は俳優の頭に合わせた台金(だいいがね)を作り、床山(とこやま)とともに俳優の注文や好みを菊鬘合わせを行う。その上で台金に鬢、髱(つと)、髭あるいは月代(さかやき)の部分に毛髪を植えた羽二重やをとりつけて完成し床山に渡す。床山はこれを受取って指定に従って結い上げ、初日の前日ま でに楽屋に持参することになっている。なお劇場内には床山部屋があって興行中常勤し、その保管修理にあたっている。