おどりじ
下座音楽の一つ。 時代物で上方の廓の場面に使う。三下りの「踊地の合方」へ太鼓を冠せるもので、「仮名手本忠臣蔵」茶屋場ではひんばんに用いられている。幕明きや人物の出入りに使う時は「花に遊ばば」の唄入りとなる。 劇中に扶まれる短い踊の音楽で、出囃子にしないで下座で演奏するもの。「一条大蔵卿」槍垣でお京の舞など。