賓頭盧尊者

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びんづるそんじや


画題

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解説

画題辞典

賓頭盧頗羅堕といふ、十八羅漢の一、仏勅によりて温槃に入らず、摩利支山に住し、永く末世の供養に応じ大福田となるといふ、自髪長眉の羅漢なり、支頤瞪日して座し、下に二童子あり、石榴を破り以て之を献するを見せるを通例の図となす。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

賓頭廬は不動と訳し、白髪長眉の羅漢で仏勅を受けて涅槃に入らず、恒に天竺摩利支山に住して末世の供に応じ大福田となるといふ、『雑阿含経』に曰く『賓頭廬告阿育王曰、世尊住舎衛国、五百羅漢倶、時給孤独長者女、適在富楼那跋跎那国、彼女請仏及比丘僧、比各乗空而往、我爾時以神力、合大山往彼受請、時世尊責我汝那得現神足如是、我今罰汝、常在世不得取涅槃護持我正法勿令滅也』と、今和漢の諸寺多くその像を安んじ、飲食を供するものは、晋の道安法師、夢の告を受けたに始まるといふ、俗間では此の像を摩てて病願を念ずといふ。  (仏教辞林)

らかん「羅漢」の項中、じゅうろくらかん「十六羅漢」びんどらばらだじゃそんじゃ「賓度羅跋羅惰闍尊者」(賓度羅跋羅堕闍尊者)参照。

十六羅漢の一として画かるゝもの多い。

富岡鉄斎筆  『賓頭廬尊者』  坂本光浄氏療

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)