貴船の社

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きふねのやしろ


画題

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解説

東洋画題綜覧

正しくは貴布祢に作る、京都府鞍馬村大字貴船に在る、貴布祢嶺賀茂川の源に居るを以て河上神とも称し旱霖ある毎に之に祈る、嵯峨天皇の時、弘仁九年勅使祈願の事あつてから、延喜式、名神大に班し歴朝の崇敬あり、二十二社の一に居る、今代に及び官幣中社に列す。

貴布祢社は水神罔象女の神なり、夫、伊弉諾尊軻遇突智を切りて三段とし其ひとつを高靇とぞ申ける、此垂迹はやまとの丹生社と同体なり、皆竜徳の逢跡にして今も雨を請雨を止る事を祈るには此二神なり。  (都名所図会)

貴船川玉ちる瀬々の岩波に氷をくだく秋の夜の月  俊成

貴船の社を画いた作

吉田鋤牛筆  『貴船の神苑』  第十一回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)