薔薇

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ばら


画題

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解説

東洋画題綜覧

薔薇は薔薇科の代表的植物で元来野生のものであつたが、人工によつて多くの変種が出来色彩も極めて美しく

白黄、桜鏡、宇宙、長楽、桃園、花冠、泰山白、酒中花、天地開、星月夜、貝細工、緋の司、竜田川、月世界、紅牡丹、全世界、香世界、万里香

など主な種類であり、この外、さくら薔薇、難波薔薇、木香薔薇、山椒薔薇などがある、東洋画に画かるゝものは四季咲の長春が多く、画題となるものは多く此の長春である、

ちょうしゅん「長春」の項参照。

名花十友』等に現はるゝ酴釄は兜巾薔薇で仏見笑とも呼び支那産のものである。

長春は南画に多く描かれるが、西洋種の薔薇をよく画いたのは山元春挙で、その作極めて多く、現在では川端竜子好んで之を画く。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)