秧鶏

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くいな


画題

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解説

東洋画題綜覧

水鶏とも書く、水辺に棲息する鳥、体躯扁平にして嘴及頸稍長く、翼は短くして丸い、脚は長く腿の下部裸出し、趾は細長い、尾は極めて短く尾羽柔軟である、羽色は雌雄殆んど同じで上面は頭部黒く以下は茶褐色で各羽に幅広い黒斑があり、顔は灰色で茶褐色の過眼線がある、下面喉は白く頸及胸は茶灰色、脇、腹、下尾筒の色は黒白の顕著な横縞をなし、嘴は上嘴黒褐色、下嘴は橙黄赤色を呈し脚は淡褐色である、蒙古北支那本邦等に棲息し冬季は支那南部ビルマ印度等に渡る、各地の水辺の雑草中を潜行して容易に姿を現はさない、この種類の一に緋秧鶏がある、前種よりはやゝ小形で生殖期になると可憐な啼声を発するので、古来『秧鶏叩く』と称せられ文人騒客の間に持囃されてゐた、別に姫秧鶏もある。  (動物図鑑)

此の宿は水鶏も知らぬ扉かな  芭蕉

挑灯を消せと御意ある水鶏哉  蕪村

夏の花鳥画として四条円山諸家の画くもの少くない。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)