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うし


画題

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解説

画題辞典

古来動物画として牛も好んで図せらるゝ所の一つである。特に仏家に於ては牛に譬えて心事を説く事多かりしを以て図亦多い。古く支那では唐代、本朝にては藤原期より此図あり、駿牛、臥牛、放牛、或は牧牛等あり、又仏教に因めるものに政黄牛あり、近くは護運牛などあり、

無準禅師及牧溪筆に政黄牛あり。

漢土にて戴興が牛に画くに妙ありしは韓幹の馬と共に世に知らる所である。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

牛は哺乳動物中の偶蹄類、反芻類、洞角類、牛族に属する動物で、更に原牛、家畜牛とに区別し、亜細亜家畜牛の祖先は印度のセビウであり、欧洲家畜牛の祖先は原牛であるが今は絶滅したといふ、馬との相異点は蹄が分れ趾骨の第三趾第四趾がよく発達してゐる点である、その先端を蔽ふ蹄が体の支持及歩行に用ひられ、尚此の蹄の後方に副蹄といふ小蹄が二箇垂れる、これは第二趾と第五趾の遺物である、東洋芸術にあらはれたものは、支那では水牛が多く、日本では日本牛が多い、水牛は体、普通の牛よりやゝ大きく、角は非常に長大で扁平、水平に近く拡り、横皺を有する、毛は硬くして短く灰黒色、性水中に入るを好み、雑草を食とする、分布は印度、ビルマ、馬来半島、南支那、小亜細亜、埃及、土耳古、匈牙利、伊太利に及び、我が国にも、台湾に於て見られるが、これは元南支那より輸入されたものといはれてゐる。

その牛を主とした画題は左の通り(黒牡丹火牛五牛の図相牛十牛の図政黄牛肖柏騎牛対牛弾琴桃林放牛牧童騎牛柳蔭放牛」)である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)