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画題

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解説

東洋画題綜覧

桃は薔薇科に属する落葉樹で支那の原産、洽く栽培されてゐる処で、樹の高さ一丈余に達し葉は披針形で周縁に鋸歯があり、葉に先んじて花を開く、五弁で淡紅色を普通とするも、種々の変種があり、緋桃、白桃、源平桃、箒桃、源氏車、寒桃、垂枝桃、寿星桃(あめんどう)などがある、夏に美果を結ぶ、美味にして賞味せられるが、水蜜桃は殊に珍重さる、桃の果は、仙果と称せられ、長寿延年の果実といはれる、これはいふまでもなく、西王母や東方朔の故事からである。(その項西王母東方朔を見よ)

桃之妖々、灼々其華、之子于帰、宜其室家

桃之妖々、有蕡其実、之子于帰、宜其家室

桃之妖々、其葉蓁々、之子于帰、宣其家人  (詩経)

桃は斯く伝説の植物として有名なもの丈けに画かれるものまた極めて多く、画題も従つて多数ある。

徽宗皇帝筆  『桃鳩図』    井上侯爵家蔵

徐熙筆    『白桃小禽』   酒井伯爵家旧蔵

雪舟筆    『桃鳩叭々鳥』  吉田楓軒氏旧蔵

徽宗皇帝筆  『桃花小禽』   笹川鹿堂氏蔵

呂紀筆    『桃花寿帯鳥』  西本願寺旧蔵

狩野元信筆  『桃枝図』    紀州徳川家旧蔵

狩野探幽筆  『桃鳩図』    子爵毛利家旧蔵

朗世寧筆   『桃花喜鵲』   田中慶太郎氏蔵

渡辺崋山筆  『桃花小禽』   大沢久左衛門氏蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)