東照宮

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とうしょうぐう


画題

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解説

画題辞典

下野日光山に在り、徳川家康を祀る所なり、社殿は寛永十一年、三世徳川家光の時に経営する所、起工後三年を経て成る、結構壮麗天下比なしと称せらる、東照宮縁起絵左の如し。

住吉廣通筆東照宮縁起五巻(東照宮蔵)、狩野探幽筆東照宮縁起五巻(同)、住吉内記其他合筆東照宮縁起五巻(輪王寺所蔵)、住吉廣行筆東照宮縁起五巻(尾州徳川侯爵所蔵)、住吉廣通筆東照宮縁起五巻(紀州徳川候爵所蔵)、住吉廣通筆東照宮縁起五巻(川越喜多院所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

徳川家康を祀つた神社で、駿河の久能山、下野の日光、尾張の名古屋、紀伊の和歌浦及び東京にある、この中で、日光東照宮最も有名で結構荘麗、海内無比と称せられている、殊に陽明門はその代表的建築の一で、その荘麗なること、思はず日を暮らすに至るといふので日暮し門と称せられ、社内の名物枚挙に遑もない、こゝの東照宮は、家康の遺骸を久能山より改葬したもので社の造営は三代将軍家光の統率によるものである、久能山東照官は家康臨終の遺命により大内記榊原照久の造営にかゝり、また結構荘麗、東海第一といふ。

日光東照宮は輪奐荘麗を極めてあるので、これまで名所図会式に画かれ、或は版画として世に現はれたもの少くないが、その部分々々を画いたものに川端竜子筆『日光に寄す』七点があり、東照宮建築をいろ/\に扱つてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)