戻駕

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もどりかご


総合


歌舞伎

原名題は「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」。常磐津舞踊劇、初世桜田治助作。天明八年(1788)初世中村仲蔵(浪花の次郎作)、四世松本幸四郎(東の与四郎)により初演され た。三年ぶりで大阪から帰った仲蔵を当てこんで作った江戸中村座の顔見世舞踊。 場面は京都紫野で、ここで島原の禿をのせた駕かき二人が一休みする。次郎作は大阪ッ子、与四郎は江戸ッ子で、禿を呼び出してそれぞれ東西の廓の自慢話となる。最後は両人実は石川五右衛門、真柴久吉で立廻りになるが、むろん眼目は吉原・島原・新町と三都の廓町の情景にあり、振も曲描写も面白く名曲とされている。