恵可断臂

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えかだんぴ


画題

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解説

画題辞典

恵可は禅宗の第二祖神光のことなるが、 一に単に二祖ともいう。恵可は武牢姫氏の子で、初め孔老を学び、後出家して教乗を習いしも安んせず、会々達磨の天竺より来り嵩山に在るを聞き、大通二年臘月九日、極寒凛烈の時尋ね抵リて入室を乞う、達磨顧みず、一日一夜雪中に腰を埋めて、其の言を待つ、暁に及び達磨始めて口を開きて曰く、汝久しく雪中に立つ何の求むる所ぞ、恵可曰く和尚慈悲甘露の法門を開きて群生を度し玉え達磨許さず、恵可携ふる所の利刀を以て右臂を断つ、達磨始めて其法器なるを知り入室を許す。恵可遂に禅の髄を得て二祖と崇めらる。恵可断臂とはこの事をいうなり。

雪舟の之を画いたもの尾張斎年寺にあり国宝なり。尚、二祖調心の条参照すべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

禅宗の第二祖慧可が、達磨に謁し、達磨より諸仏無上の妙道は曠劫、精励難行、忍難きを忍ぶ、豈に小徳小智軽心慢心以て真乗を冀ふべきものならんやと教へられ、潜に利刀を取つて自が左の臂を断ち、以て師の前に置く、その場面を描いたもの、有名なる雪舟の傑作、『慧可断臂図』は、尾張の斉年寺に蔵す。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)