二祖調心

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にそちょうしん


画題

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解説

画題辞典

二祖は禅宗の二祖慧可がことなり、慧可道を達磨に得て後三十四年、迹を暗まして俗に混じ、又屠門を過ぎ或は酒肆に入る、人怪んで之を詰れば、即ち曰く、我れ自ら心を調ふ、汝が事に関するにあらずと、二祖の酔態を画きて「ニ祖調心」と題す、尚ほ「慧可」及「二祖断臂」の各条参照すべし、之を画くもの、

宋の石恪が筆に成るもの墨画双幅、山城正法寺にあり、国宝なり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

二祖は禅宗の第二祖慧可のこと、彗可、道を達磨に得て後三十四年、跡を晦まして俗と混り、屠門を過ぎ酒肆に入る。人怪んで之を問へば、我自ら心を調ふ汝の事にはあらずといふ。その酔ふて猛虎に肘つきて眠る図、また一人肘を頬にあてゝ眠る図之を双幅とし、『二祖調心』と題したもの、宋の石恪に名作あり、京都の正法寺蔵、国宝である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)