後赤壁

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こうせきへき


画題

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解説

画題辞典

元豊五年、宋の蘇東坂黄洲に在り、七月既望一たび赤壁の下に遊びて之れが賦を作る、又十月望再び之に遊び再びその賦を作る、時已に初冬、前回の白露江に横り水光天に接するの景と異り、山高く月小に水落ちて石顕われたり、夜半にして孤鶴江を横り、寂寥の感更に深し、前者を前赤壁賦といい、後者を後赤壁賦という、その全文左の如し。後赤壁賦是歳十月之望、歩自雪堂、将帰於臨皋、二客従予、過黄泥之坂、霜露既降、木葉尽脱、人影在地、仰見明月、顧而樂之、行歌相答、已而歎曰、有客無酒、有酒無肴、月白風清、如此良夜何、客曰、今者薄暮、挙網得魚、巨口細鱗、状如松江之鱸、顧安所得酒乎、帰而謀諸婦、婦曰、我有斗酒、蔵之久矣、以待子不時之需、於是携酒与魚、復遊於赤壁之下。江流有声、断岸千尺、山高月小、水落石出、曽日月之幾何、而江山不可復識矣、予乃攝衣而上、履巉巖、披蒙茸、踞虎豹、登虯龍、攀棲鶻之危巣、俯馮夷之幽宮、蓋二客不能従焉、劃然長嘯、草木震動、山鳴谷応、風起水涌、予亦悄然而悲、粛然而恐、凛乎其不可留也、反而登舟、放乎中流、聴其所止而休焉。時夜将半、四顧寂寥、適有孤鶴、横江東来、翅如車輪、玄裳縞衣、戛然長鳴、掠予舟而西也、須臾客去、予亦就睡、夢一道士、羽衣蹁躚、過臨皋之下、揖予而言曰、赤壁之遊樂乎、問其姓名、俛而不答、嗚呼、噫嘻、我知之矣、疇昔之夜、飛鳴而過我者、非子也耶、道士顧笑、予亦警寤、開戸視之、不見其処。前赤壁と相並んで亦好画材たるを失わず、今に及んで屡々画家の筆端に上る。尚赤壁前赤壁蘇束坂の条参照ずべし。

京都相国寺に泉石の筆あり、秋元子爵旧蔵に谷文晁筆あり、近衛公爵旧蔵に管夫人の作あり、伊藤侯爵所蔵に彭城百川の筆あり。其他挙て数ふべからず。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

せきへき「赤壁」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)