さわむらそうじゅうろう
総合
歌舞伎
定紋丸にいの字。屋号紀伊国屋。初世、三世、五世、七世が著名。
初世は元禄二年(1689)京都の武家に生れ、当時二世市川団十郎と相対峙した名優。
三世は二世の次男。立役では寛政期随一のほまれが高かった。
七世は大正昭和にかけ、女形として独特の古風な味のある芸風を示したので名高い。
八世は七世の三男。明治四十一年生まれ。源平、訥升を経て昭和二十八年襲名。青年歌舞伎時代は立女形として活躍した。時代物によく、「盛綱陣屋」の早瀬で文部大臣賞をうく。中村吉右術門劇団に属していた。