土筆

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つくし


画題

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解説

東洋画題綜覧

土筆は杉菜の胞子茎であり、青くなる杉菜の方が栄養茎である、木賊科に属する雑草で田園を害することが夥しいのであるが、土筆は早春に土を破つて出る姿が面白いし、食用となり美味な点から古より知られてゐる。

かた山の賎がこもりに生ひにけり杉菜まじりのつくづくしかな  蔵玉集

はその形態や発生している状をよく写している。

土筆は春の草として、よく花鳥画に描かれる、酒井抱一の『四季草花絵巻』中の土筆は最も有名であり、尾形乾山の有名な『桜花春草に描かれた土筆も著しい、呉春には土筆と雲雀を描いた作があり、現代では、竹内栖鳳の小品にあり、荒木十畝の小品にもこれがある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)