せんぼんざくら
戯曲『義経千本桜』の略称、竹田出雲、三好松洛、並木千柳の合作で、義経と静御前の情事を経に、大和源九郎狐の伝説より取つた初音鼓と、謡曲舟弁慶(船弁慶)を藉りて渡海屋を緯に、鮨屋をその中心にしたもの、中の『道行初音旅』の舞台面を画いたものに左の作がある。
中村岳陵筆 『千本桜』 第七回院展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)