千器箱

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ちぎばこ


画題

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解説

東洋画題綜覧

九月十一日から廿一日まで東京芝の神明大神宮の祭に、めつかち生薑と共に売出されるもの、ちぎ箱といふのは、小判形の曲物に藤の花を丹・緑・青・胡粉で画き、之を三つ重ねて、それ/゙\の蓋にも同じ彩色模様を施し、中には熬大豆を入れ、これを藁又は糸切れで縛つたもの、昔は之を千器箱と書き、藤蔓を編んで作り、餅を盛るに使用した処から、『も』の字を去つて『ちぎ箱』と云つたといふ、一条天皇の御時、生薑や魚鱗などを供御に供へ、その品を千器に盛つて奉つたものだともいふ、中古迄は手遊の臼・杵・木鉢をも商ひ又近頃までは大豆の代りに飴を入れて売つたものだといふ話、そして今でこそ藤の花ばかりでなく、更に日の出を配し、著しくは矢鱈に金泥を塗つたものもある。  (東京年中行事)

形が面白いので、年中行事絵の小品画として時に画かるゝを見る。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)