伊勢音頭恋寝刃
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いせおんどこいのねたば
総合
歌舞伎
寛政8年(1796)五月にあった殺人事件を近松徳叟が同年七月に脚色上演した、いわゆるニュース劇として有名。五世尾上菊五郎によって今日の型が形成された。主人公貢(みつぎ)が殺しで白絣が点々と血で染められていく凄惨美は夏芝居としてすぐれている。通称「伊勢音頭」。 主家のため銘刀を探す貢は伊勢古市の女郎お紺と馴染を重ねる。お紺は刀の折紙を手に入れるため悪人方になびき、貢に愛想づかしををする。興奮した貢は仲居の万野と口論の末、あやまってこれを殺し、狂ったように次々と殺人をおかす。