一字不遺

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いちじをのこさず


画題

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解説

東洋画題綜覧

漢時代の才女文姫の逸事、文姫六歳にして音律を知る、父蔡邕或る日琴の一絃を断つて之を文姫に問ふ、答て曰ふ『第一絃』と父之を訝り更に一絃を断つて之を問ふ、曰く『第四絃』と蔡邕その才に驚く、胡に擒はれ曹操の為めに救はれ漢に帰るや、曹問ふに蔡邕の遺書のことを以てして、文姫の曰く昔亡父賜書四千許巻、流離塗炭、罔有存者、今所誦懐、裁四百余編耳、操の曰く今当に十吏を使て就て之を写さんと、文姫の曰く『男女之別礼不親授、乞給紙筆、真草惟命於是繕書送之、文無遺誤。』云々  (前漢書)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)