文姫

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ぶんき


画題

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解説

東洋画題綜覧

丈姫は漢時代の書聖と称せられた蔡邕の女で名は琰、文姫はその字である。『漢書』に曰く

文姫博学有才弁、又妙於音律、適河東衛、中道夫亡無子、帰寧於家、与乎文姫為古騎所獲、没於南匈奴左賢王、在胡中十二年、生二子、操(魏曹操)与邕善、痛其無嗣、乃遺使者、以金璧購之、而重嫁於祀。

と、胡国にあつて二子まで生んだが、再び故郷に帰る文姫は将に悲喜交々到るの境地である、此の場面を画いたものに左の作がある。

池上秀畝筆  『文姫辞胡』  第十回文展出品

尾竹国観筆  『文姫帰漢』  同

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)