おいえきょうげん
お家物ともいう。徳川時代の大名や旗本の家庭に起った相続争いや、仇討を題材とした狂言をいう。 歌舞伎の時代物に属すが、内容には世話物的なところもある。いずれも類型的な構成で、忠臣の身替りや苦労が最後に報いられ、悪人滅び、お家安泰で終る。当時の事を脚色することが禁止されていたので、多く徳川以前の時代に仮託されている。