消息

27 後西天皇宸翰消息 一幅 (三〇、四×四五、六)
後西天皇(一六三七〜八五)は後水尾天皇の第八皇子、母は櫛笥隆致の女隆子(逢春門院)。
在位は一六五四年〜六三年。後西天皇は茶・花・香、和歌・連歌などいわゆる諸文芸に堪能であったことで知られている。
本消息は、押紙に朱でもって抹消した字句について削除するように指示した文書であるが、署名の「良仁」は天皇の諱である。
父後水尾天皇の書風をよく継承しており、能書家としても知られている。