世親菩薩
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せしんぼさつ
画題
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解説
東洋画題綜覧
世親また天親とも訳す、梵語では婆薮盤豆といふ、北天竺犍陀羅国の人、父を憍戸迦といひ、兄を無著といふ、初め小乗を信じ、五百部の著述をなして頻りに大乗を誹謗したが、無著の誘化により大乗に帰し、更にまた五百部の著述をして大乗を弘伝した、ゆゑに千部の論師ともいふ、彼の浄土門に所依とする『往生浄土論』は菩薩が最後に浄土の法門に帰し、『世尊、我一心帰命尽十方、無碍光如来願生安楽国云々』と、自己が安心を述べて往生浄土を勧めたもの、寂年を詳にしない。 (仏教辞林)
奈良興福寺にその木像を蔵す。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)