蝦蟇
がま
画題
画像(Open)
解説
東洋画題綜覧
蝦蟇といふのは『ひきがへる』のことである、蟾蜍とも書く、普通の蛙類より大きく、頭部外縁は略二等辺三角形をなし、吻端僅に尖り体背面は暗褐色又は黄褐色で、腹面は淡黄色に黒色の大理石状の斑紋がある、二三月又は十一月頃膠質の長い紐状の卵塊を生む。
一種蠱惑的な妖物として扱はれ、画にも画かれることが多い。
蛙類を画いた名作。
伝鳥羽覚猷筆 『鳥獣戯画巻』 京都高山寺蔵
椿椿山筆 『蒲塘秋艶』 橋本辰二郎氏旧蔵
渡辺崋山筆 『蛙図』 鳥獣花卉画帖中
長沢芦雪筆 『蝦蟇図』 遺作集所載
竹内栖鳳筆 『野月』 梅軒展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
かえる「蛙」の項を見よ。 (『東洋画題綜覧』金井紫雲)