賈島
かとう
画題
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解説
東洋画題綜覧
支那中唐の詩人、范陽の人、初め僧として無本と号し、詩作を事としたが、東都に来て韓愈に知られ文をこれに学び僧を捨てゝ進士となり太中の末長江の主簿となり、会昌元年没す年六十五、その著に『長江集』あつて行はる、賈島詩をよくし、毎歳末になると年内に作つた詩を検し、酒脯を供へて之を祀つたといふ。 (漢土諸家人物志其他)
『唐詩選』に左の作がある。
尋隠者不遇
松下問童子、言師採薬去、只在此山中、雲深不知処。
度桑乾
客舎并州已十霜、帰心日夜憶咸陽、無端更渡桑乾水、却野并州是故郷。
賈島を画いたものに左の作がある。
狩野尚信筆 『老子龐居士三幅対』 池田侯爵家旧蔵
牧谿筆 『筆杜子美双幅』 松浦伯爵家旧蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)