昭陵六駿
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しょうりょうろくしゅん
画題
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解説
東洋画題綜覧
昭陵六駿は馬の芸術として優れたもので今の陝西省醴宗県にある、故関野貞博士の解説に依ると、
唐の太宗、不世出の英資を以て建国の大業を完うするや、生前寿陵を九嶼山頂に営み、諸王公主及諸功臣の墓を山上山下に列し明良際会の範を万性に遺した外、幾多の戦場に艱苦を共にせし愛馬六頭の像を石に刻し之を昭陵寝殿前の東西廡壁間に列し自ら賛を作り欧陽詢をして之を書かしめた之が俗にいふ所の昭陵の六駿である。
六駿とは、青騅、什代赤、特勒驃、颯露紫、挙毛駒、白蹄烏で、颯露紫は太宗が愛馬、洛陽を平げた時騎つたもので、太宗既に危かつた時、其臣師行恭が自ら其馬を進めて太宗と馬とを助けた為め、太宗これを徳とし、特にこれは師行恭が馬の胸に立つ矢を抜かうとしてゐる処を描いたものといふ、近頃三躯を外国に運び去られて、三躯しか残つてゐない。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)