酒折宮連歌
さかおりのみやのれんが
画題
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解説
東洋画題綜覧
酒折宮は日本武尊の行宮、その遺址は甲斐国西山梨郡里垣村大字酒折にある、尊、こゝにあつて歌を詠ませられたこと、『古事記』にある、曰く
その国より越えて甲斐に出でて、酒折の官に坐しける時に、歌ひたまはく
新治、筑波を過ぎて、幾夜か宿つる。
こゝに、其の御火焼の老人、御歌を続ぎて かがなへて、夜には九夜、日には十日を。
とぞ歌ひける、是をもて、その老人を誉めて、東の国造にぞ為し給ひける。 (古事記中巻)
これを画いたものに、小堀鞆音筆『酒折宮連歌図』(池沢定吉氏恵)がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)