小大君

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こだいのきみ


画題

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解説

東洋画題綜覧

三十六歌仙の一人、三条院東宮時女蔵人で拾遺集以後にその歌が見られる、三十六歌仙に収められた歌は

いははしのよるの契も絶えぬべし明くるわびしきかつらぎの神

の歌で、これには

人のもとに来ける人の三年ばかり更に見えざりけるを見むとて、あすは明けはてゝ車はゐてこといひたりければ、あやしう久しき事と思へど人をやりてそひてこといはせたりけるを、つととらヘてうちにもえいらでいとねたかりければ、男は藤大納言とか。  (三十六人集)

の前書がある。これを画いたものでは、佐竹家伝来横浜原家蔵、藤原信実筆が聞えてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)