盧遮那仏
るしゃなぶつ
画題
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解説
東洋画題綜覧
盧遮那仏、正しくは毘盧遮那といふ、毘盧遮は梵語で、毘は遍、盧遮那は光明照の義、故に毘盧遮那は光明徧照ともいふべく、或は徧一切処、大日遍照ともいへる、『華厳経』には『毘盧遮那此言徧一切処、謂煩悩体浄衆徳悉備身土相称、徧一切処、能為色相所作依止、具無辺際真実功徳、是一切法平等実性、即此自性亦名法身』とある、華厳天台の両宗ではこの毘盧遮那を釈迦牟尼仏の内証たる霊体仏と特称すと解してゐるが、真言宗では釈迦、弥陀等と別仏の大日如来の梵名としてゐる。 (仏教辞林)
芸術に現はれたるものとしては、奈良東大寺の大仏が代表的である、即ち毘盧遮那仏である。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)