豹
ひょう
画題
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解説
東洋画題綜覧
豹は猫科に属する猛獣で体長三五乃至四五尺、尾の長さ二乃至三尺、毛色に変化多く淡褐色の外に暗褐色乃至黒色の環状紋があり、腹面乃至脚の内面は純白である、時として全身黒色のものもある、多分色変りであらう、獰猛にして挙動甚だ敏捷、叢中にかくれて餌となるべき動物の近づき来るを待ち、急に飛びつきかゝつて捕へる、羚羊、鹿、山羊、猿などがその餌となる、樹に攀づること巧みであり、時に人家を襲ふこともある、アフリカ南部、パレスチナ、支那から西印度辺に多い。
岸竹堂筆 『虎豹双幅』
狩野探幽筆 『竹虎襖絵』の中 京都南禅寺蔵
勝田蕉琴筆 『黒豹』 聖徳太子奉讃展出品
樽野武雄筆 『豹』 第一回帝展出品
増田千代松筆 『黒豹』 第八回帝展出品
大村広陽筆 『豹』 第一回文展出品
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)