檳榔毛車
びろうげぐるま
画題
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解説
東洋画題綜覧
牛車の屋形の檐に、蒲葵の葉を裂いて白く晒したものを車箱総体に押し、且、車蓋を葺きたれたもの、上皇、親王、大臣以下公卿、女官僧侶などの乗用とした、蒲葵の無い時には菅を用ひたといふ。
廂の御車にてひさしなき糸毛三つ、檳榔毛のこかねつくり六つ、たゞの檳榔毛二十、網代二つ、女房三十人、童下仕八人づゝ侍ふに、又迎のいたし車十二、本所の人々のせてなんありける (源氏物語寄生木)
大和絵などによく描かれ、絵巻にもよく現はれる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)