鵯
ひよどり
画題
画像(Open)
解説
東洋画題綜覧
鵯古くは『ひえどり』燕雀目鵯科に属し、嘴太鵯、島鵯、黒鵯、台湾鵯、琉球鵯、磯鵯など類似のものがある、鵯は我が国特有の鳥で、秋から冬にかけて人里近くに現はれて来る、頭が灰色で嘴基部から頬にかけて栗色、翼や羽は灰褐色、腹は白く尾は比較的長く、脚は極めて短かい、時に頭の羽毛を立てる、此の鳥の習性として赤い実を好むことよく知られてゐる。島鵯は白頭翁と呼ばれ、頭から胸の上までが白い、鵯の画かれたものは極めて多い。
雪舟筆 『枯木鵯図』 島津公爵家旧蔵
狩野元信筆 『柳に鵯』 同
狩野松栄筆 『柳鵯図』 同
橋本雅邦筆 『雪中鵯図』 浜松中村氏旧蔵
永田春水筆 『雪晴れ』 第十一回帝展出品
榊原紫峰筆 『雪中鵯』 紫峰花鳥集所載
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)