琵琶法師
びわほうし
画題
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解説
東洋画題綜覧
盲人の『平家物語』を語り琵琶を弾いて合せる者、琵琶法師に二派あつて、一を八坂方と云ひ又、城方と唱へ八坂撿挍城玄を祖とし、京都の八坂に住んでゐたので名とし、一を一方といふ、又、都方と記し撿挍 如一の坂本に住して居たので坂本方とも称へる。 (大言海)
琵琶法師は中比は盲たる者は入道して鼠色なる衣を着て琵琶を袋に入て廻る也、是を琵琶法師と云へり、近代、公家に或公達の盲目ありしを、直垂を着せて京中計を経廻られし也、余に平家面白かりしに依て、禁裏へ被召、琵琶を弾じ物語をせし也、其恩賞に城と云ふ字を賜也、やさ方は上につく、いちかたは下につく也、何れも城の字也。 (庭訓往来抄)
小堀鞆音筆『佐野了伯聴平語』に、琵琶法師がよく描かれてゐる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)